黒田防空監視哨「櫓」完成記念ウォーク
※このイベントは終了しました※
黒田の京みち・トロ峠の復活と黒田防空監視哨の再現を進めてきた「黒田・京みちの会」は、2018年11月18日(日)に「黒田防空監視哨」の模擬櫓の完成披露ウォーキングを実施します。
スケジュール
12:30 | 旧黒田小学校グラウンド 集合 雨天は中止します。 参加費は無料、当日受付をします。 駐車は旧小学校南側の広場をご利用ください。 |
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13:00 | 稲荷山登り口出発(標高322m) |
14:10 | 京みち・トロ峠頂上(標高658m) |
14:30 | 「黒田防空監視哨跡」、三角点(標高733m)到着 説明看板披露、現地説明会 |
15:00 | 下山開始 |
16:00 | 終了見込み |
【主催】黒田・京みちの会
【お問合せ】代表 大和田信也(090-6989-0107)/事務局 西新治(090-7354-4224)
第二次世界大戦中に米軍機の来襲を見張るため、京都府内30カ所に「防空監視哨」が設けられました。
「黒田防空監視哨」では、哨長1人、副哨長3人、哨員18人の防空監視隊が組織されました。20歳に満たない青年6人が1班の監視哨隊を編成し、黒田2班、山国1班の3班が交代で、3日に一度24時間の任務に就きました。
毎朝7時に引き継ぎ、翌朝まで一昼夜、雨の日も雪の日も2人ずつが交代で見張り台に立ち、監視にあたりました。
雪深い日には、夜明け前に当時の黒田村役場前に集合し、雪をかき分けながら2時間かけて監視哨にたどり着きました。
黒田防空監視哨には、京都府庁の監視隊本部への直通電話が設置されていて、敵機接近が報告されると、直ちに師団司令部に伝えられ、京都市域に空襲警報が発令されました。
[監視哨の見取り図とイメージ]
黒田・京みちの会では、2018年夏から秋にかけて、地元の人たちや山主の協力を得て、黒田防空監視哨跡地に模擬櫓を作りました。
黒田の「京みち」は、トロ峠を越え芹生、貴船を経て京の都へと通じる古道です。平安時代から木炭など地域の産物がこの道を通って都へ送られました。
トロ峠は、宮・下黒田と灰屋の集落を結ぶ山越えの道で、かつて灰屋や芹生の分校の児童はこの峠を越えて本校での行事に参加しました。路線バスの延伸で使われなくなり、通行不能になっていましたが、2017年秋、黒田の住民の協力で約60年ぶりに蘇りました。
[監視哨付近から望む山々]
「黒田・京みちの会」では、地域の歴史遺産ともいうべき黒田の京みち・トロ峠を後世に引き継いでいきたいと思います。
また「防空監視哨」は戦時資料として歴史を振り返ってもらうきっかけになればと思います。
そして、黒田のことをより多くの方に知ってもらい、地域の存続につながればと考えています。