黒田の暮らしは楽じゃない。
都会の暮らしにはない、田舎独特の不便さや面倒臭さ。
負担に感じる人もいれば、逆に楽しんでいる人もいます。
あなたはどう感じますか?
1. ムカデやカメムシと共に暮らす
着替えた服の袖からムカデが出てきた。洗濯物にカメムシがついている。山を歩けばヒルに襲われる。家の裏に蜂の巣がある。そんなことは日常茶飯事です。鹿やイノシシが出るのも当たり前。何度も驚かされているうちに、だんだん対策を考えるのが楽しくなってきました!
2. 習いごとは送迎必須
子どもの教育や進学には悩みもあります。小中学校は少人数で手厚い指導が受けられ、運動もしっかりさせてもらえますが、友だちの家や習いごとは距離が離れていて車での送迎が必要です。外遊びの環境は最高ですが、危険な場所もあるので大人の見守りは欠かせません。
3. 「日役(ひやく)」という名のボランティア活動
全家庭に参加を呼びかけて、水路の掃除や道の補修、草刈りなどを行う、田舎によくある制度です。行政サービスの届かない田舎では、自分たちが動かないと生活が成り立ちません。その日どうしても都合がつかないときは、必ず断りを入れます。田舎暮らしはとても忙しいです!
4. 皆うわさ話が大好き
ある人に話したことが2 、3日のうちには地域中に広まっていた、なんてことが田舎ではしばしば起こります。とにかく情報伝達が早い。その過程で話がふくらんでいくこともあるので、要注意です。でもそれは心配や親切の表れで、悪気はないんですよ。
5. 冬の光熱費が高すぎ!
家賃は圧倒的に安いですが、実は都会より高いものも多いです。プロパンガスやトイレの浄化槽は都市ガスや下水道の料金より高いですし、ガソリン代や冬の灯油代、薪代もかさみます。輸送コストがかかる分、日用品も街中より高く感じます。
6. どこにいても車でばれる
どこへ出かけるにも車が必要。家に車が停まっていると、居留守は使えないし、車種やナンバーで誰の車かわかるので、どこへ行っても見られている感覚があります。最初は戸惑うかもしれませんが、いざという時にお互い助け合うことができるのは、日頃から見守り合う関係があるからこそなのです。
7. 地域の役職が毎年回ってくる
人口の少ない黒田では、自治会や町内会、消防団や防災組織など、多くの人が地域の役職を掛け持ちしています。いずれ移住者にも役職が回ってきて、お祭りや行事の運営に携わることに。毎年、何かしらの役が回ってくると思っておいてよいでしょう。
8. 雪かきがたいへん!
雪の多い年には70cm以上積もることもあり、玄関から道路までの道を確保するにも一苦労。国道以外の細い道は、当番制で除雪車を走らせます。危険な雪道の運転も慣れるしかありません。台風や大雨による停電や道路の通行止めなど、災害とは年中隣り合わせです。